小田原で「また行きたい」と心から思える懐石料理のお店に出会いました。
静かな住宅街に佇む空間は料理の美味しさだけでなく、大将のお人柄や和のしつらえにも心惹かれる、まさに五感で味わうひととき。
写真を撮り忘れてしまったのが惜しいほど、記憶に深く残る体験でした。
今回は、小田原の懐石料理店「円相(えんそう)」さんをご紹介いたします。
お料理の名前は忘れても、味はしっかり心に残る
今回いただいたコース料理は正直に言うと名前をすべて覚えきれませんでした💦
でも一品一品の美味しさは今も記憶にしっかり残っています。
季節の素材を丁寧に活かしたお料理は、繊細だけれど芯がある、そんな印象でした。
写真左上から時計回りにお料理の名前を覚えている範囲で残しますね👇
・南足柄の新玉ねぎと湯葉のすりながしに雲丹と椿油、器はオールドバカラ
・あわび、山椒の葉を加えた味噌ソース、器は石井康治という作家さん
・真鯛のおすまし、夏みかんの花を添えて
・お造り、真鯛、マグロ、伊豆のわさび

・8寸盛り(鱒の手毬寿司、しらすの卵焼き、山椒の枝豆、はもの唐揚げ…8品の上にヒカゲノカズラを)、すっぽんの一品
・止め魚、じゃがいもの揚げ物、にんじんの葉のソース
・鯛子の炊き合わせ
・木箱のメイン(話に夢中になって、写真を撮り忘れてしまいましたー💦)
・桜えびとグリンピースの炊き込みご飯(2合炊き、おかわりしました)

・下田の明日葉アイスはちみつがけ、黒糖わらび餅
・お抹茶

江戸時代の掛け軸や骨董のぐい呑み 和の美に包まれる空間
円相の魅了はお料理だけにどどまりません。
お店に一歩入ると江戸時代の掛け軸や花瓶が目にとまります。
出てくるお料理の器ひとつとってみても芸術品なんです。
骨董のぐい呑みで日本酒をいただく。
ここには大将が集めた骨董の品々に囲まれて、まるで美術館のようです。
和の趣あふれる空間に身を置くだけで、日常からふっと離れられます。
大将は元美容師?異色の経歴と知識に引き込まれる
そして何より心に残ったのは、大将のお人柄です。
なんと元々は静岡・下田のご出身で、東京・下北沢で美容師をされていたという異色の経歴の持ち主!!!
料理の世界に入られてからも、そのセンスと美意識が存分に発揮されていて、調度品のセレクトや器の使い方、盛り付けなど細部にこだわりが感じられました。
お料理・空間・会話 すべてが心を満たしてくれるお店
お話し好きで博識な大将との会話も、このお店の楽しみのひとつ。
食材の背景や調度品の話、人生観まで、どれも興味深く、時間があっという間に過ぎていきました。
店内の様子やメイン料理の写真を撮り忘れてしまったのが悔やまれるほどです。
それでも「また来たい」と思えるお店。
「小田原 懐石料理」で探している方には、自信を持っておすすめします!
静かな空間で、料理と対話と空間美をじっくり味わいたい方にぴったりの一軒です。
懐石 円相
所在地 神奈川県小田原市本町1丁目12−12 メゾン本町
電話番号 0465-20-3661
営業時間 昼:12:00〜15:00(LO 13:00) 夜:18:00〜23:00(LO 20:00)
※完全予約制です(予約は前日までにお済ませくださいね)
まとめ
マヤ暦ではこの日、赤い清めの月❤️🌛と白い繋ぐ世界の橋渡し🤍というエネルギーが注がれていた日。
改革を起こす、浄化する、ご先祖様と繋がる、神社仏閣を大事にする、人やものを繋ぐ橋渡しというエネルギー。
江戸時代の掛け軸の歌人は女性僧侶で「見上げたおぼろ月が綺麗だった」という和歌。
中国(宋)の時代の骨董のぐい呑み。
お料理の添え物「ヒカゲノカズラ」は神社のしめ縄に使われていたり、浄化・魔除け・神事の神聖な植物。
この日のエネルギーと完全にシンクロしていましたーー⭐️
他にも、福井の「奥井海生堂」さんの昆布をイタリアに持って行った話。
長野県松本のおすすめ情報、など。
とても興味深い会話に楽しませてもらいました。
ご一緒した方がとても博学で、ひとつ話題が出るたびにどんどん話が広がり、会話にのめり込んでしまいました。
おかげで、お料理だけでなく空間や器への理解が深まり、とても勉強になりました!
先人たちのおかげで「今」がある、としみじみ思いを馳せ、ご先祖様に感謝した1日になりました🙏✨
今回も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。
(訪れた日:2025.6.1)
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