はじめてのおてつたび 50代でチャレンジ!【体験記・心に残る地元の暮らし編】

祖谷の山々 TRIP

お手伝いをしながら、知らない地域を旅する「おてつたび」に初めて訪れた徳島県祖谷(いや)。

気のあう仲間と行く旅、一人でのんびり過ごす旅とはちょっと違う旅をしてきました。

暮らすように旅をしながら、地元の人と交わしたあたたかいひとときをご紹介いたします。

地元の人が集まる居酒屋「おのみ家」での出会い

職場の20代男性に居酒屋さん情報を教えてもらったお店が「おのみ家」さん。

ケーブルカーで登る絶景天空露天風呂で有名な「ホテルかずら橋」のお向かいにあるかずら橋タクシー」のボンネットバスが目印

おのみ家の外観
インパクトある外観

女将さんが作るメニューの幅が広い!!!

祖谷の郷土料理から、焼き鳥、だし巻き卵などの居酒屋メニューはもちろん、中華の小籠包まで提供してくださる敏腕女将なのです!

トマトサワーと焼き鳥
トマトサワー、板わさ・焼き鳥・だし巻き卵

どれも美味しくて長居してしまう居心地良いお店。

ここには仕事終わりに地元の人がぞくぞくとやってきます。

恐らく連絡を取り合って集合している訳では無いのに、なぜかみんなが集まる場所になっているようです。

「どこから来たん?」「ようけ遠いところから来たな」と祖谷弁で会話が繰り広げられます。

地元は祖谷出身、高校・大学で県外を離れ、今は地元で暮らしている人がほとんど。

祖谷の昔話や文化を聞きながら、美味しいお酒とお料理に楽しい時間を過ごしました!

グラスが空になると、「次は何飲むん?」とすかさず注文してくれる優しいみなさん。

「氣付けば4時間もいるじゃん!」と時間の感覚を忘れてしまい、女将さんに車で送ってもらう始末💦(女将さん、その節はありがとうございました!)

おのみ家
所在地 徳島県三好市西祖谷山村善徳50-3
電話番号 0883-87-2013
営業時間 17:00-21:00
定休日 日曜日

かずら橋タクシー(おのみ家のオーナーさんが経営)
所在地・電話番号 同上👆
公式HP https://kazurabashi-taxi.co.jp/index.html
※祖谷の観光地を案内してくれるコースがありますよ

小学校の全生徒が12人!?「檪生(いちう)小学校」

滞在中に近くにあったのが、三好市立檪生(いちう)小学校

驚いたのは、児童の数がたった12人ということ!!!

しかも今年2025年の春に入学したのは1人だけ!!!

私が小学校の頃は1学年6クラス(1クラス@45人)はあった記憶なのに、檪生小学校では1学年で一人いるかいないか・・・という環境。

学校にはプールがないので、三好市内の市民プールに行くそうです。

都会の学校ではプールは当たり前ですが、ここでは当たり前ではないんですよね。

野球をやりたくてもやる相手がいない、といった物理的な理由で行動を制限されてしまうことも、、、

そんな時は、近所のおじいちゃんやおじさん達が野球の相手をするんですって。

子ども達の「やりたい!」という可能性に協力して、環境を作ってくれる大人達の存在って貴重ですよね。

高校から親元を離れる子ども達

祖谷には高校がないため、中学卒業後は県外の高校に進学する子も多いそうです。

親元を離れ、寮生活や下宿での生活を始める子ども達。

10代そこそこで親元を離れるなんて、私が知る限りでは、芸能界デビューする子!くらいに思っていました。

祖谷の子ども達が稀なケースではなく、進む道なんだろうな。

アンパンマン列車
大歩危駅、岡山から高知へ続く列車

まだまだ親に甘えたい年頃で親元を離れて生活をする祖谷の子ども達は、早くから自立して、社会の中に自然に溶け込める。

サバイバル力高い大人になるんだろうな、、、と思います。

逆に親御さん達は、子ども達の成長を嬉しく思う反面、もうすぐそばにはいない現実。

どこか心が締め付けられる思いもあるんだろうな、、、と思いを巡らせます。

同じ日本に住んでいるのに、生活スタイルが全く違うことを知り、驚かされました。

不便さの中にある「豊かさ」

祖谷での生活は、正直に言うと”便利”とは言い難い場面もありました。

コンビニはなく、バスも1日に数本。都会の便利な暮らしと比べてしまい、「ないもの・不便なこと」に目を向けがちです。

ここの土地では今あるもので生活が成り立っています。

もやがかかった渓谷
生活しているからこそ見られる景色

集落で人と出会うと挨拶を交わし、壮大な自然の中を深呼吸しながらお散歩したり、もし足りないものがあればAmazonで即購入できるし笑

「あるもの」に目を向けると、十分に”豊か”だな、と感謝の氣持ちが沸きました。

さいごに

はじめてのおてつたびは、ただ働くだけじゃなく、その土地の人と繋がる「旅」でした。

普段の生活では氣づけなかったこと、見えなかった景色。

何よりそこで生活している人と触れ、あたたかく迎え入れてくれる人に出会い、実際に暮らしながら旅ができた。

この経験は私だけの宝物になりました!

原付バイクと山

これから「おてつたび」に参加される方へ。

知らない土地で、知らない人に出会う、って緊張しますよね。

自分から「心を開く」ことから始めてみてくださいね。

にこっと笑う・あいづちを打つ・「ありがとう」を伝える

このリアクションをするだけで、場の雰囲気が和み、きっと楽しい出来事が舞い込んできますよ!!!

今回は、はじめてのおてつたび 50代でチャレンジ!【体験記・心に残る地元の暮らし編】として、地元の人と交わしたあたたかいひとときをご紹介いたしました。

今回も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。

コメント